どうしてアレルギーが増えているの?
アレルギーが増えた原因として、昔と今との住環境の違いが影響しているようです。
高温多湿の日本では、自然に換気される風通しの良い木造の建物が主流でした。そして畳の上で生活をしていました。それが今は気密性の高いアルミサッシに、床はフローリング、壁は空気を通さないビニールクロスで被われています。そこへカーテンを下げてソファを置き、カーペットを敷く洋風のインテリアが普及しました。
それらは室内でダニやカビを発生させ、繁殖しやすい環境を作ることになったのです。さらに住宅密集地が増えて庭がある家は減り、家のなかにカビがつきやすい観葉植物を置いたり、アレルゲンとなる毛や羽毛をもつペットを家の中で飼うことも多くなりました。
現在の住環境はハウスダストの発生源が多く、風通しがなく湿度が高くなった住居には、ダニやカビがたくさん発生します。
さらに激増しているアレルゲンが、住まいのなかの化学物質です。
住宅建材や塗料、接着剤、洗剤、防虫剤、食品添加物や農薬、化粧品など、機密性の高くなった家の中では、その影響も大きいのです。